入社3ヶ月でTechBlogを開設してAdvent Calendar完走した感想

Progateの前田(@kzk_maeda)です。

ProgateではSREのマネージャーをしながら、DevRel的な仕事をやったりしています。

 

本記事はProgateAdventCalendarの25日目の記事です。

9月に入社して、11月にTechBlogを開設してから、本日のAdvent Calendar完走までの流れを振り返りながら、意識したことや工夫したことなどを書こうと思います。

 

TechBlog開設しようと思った経緯

きっかけは9月末ごろ、Zennがエンジニア界隈で話題になってたときでした。

Zennの仕様上、アカウント開設時のIDを自由に入力でき、それがそのままプロフィールのリンクになることから「progateの名前を悪意のあるユーザーに取られたらよくないのでは?」の話からアカウント確保をする、という動きがありました。

その時に「せっかくならこれ使ってTechBlog的なことできるのでは?」とSlackでボソッと呟いたら意外と反応が良かったので、じゃあこのまま企画して立ち上げちゃうか、と進めたのがスタートです。

 

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アイコンがサンタ多めなのは今クリスマス前で浮かれているからです


開設までの流れ

やろうと決めてから、実際にBlogを開設するまでにだいたい1ヶ月くらいかかりました。

Blog開設自体は大した作業じゃないのですが、せっかく作るならちゃんと長期的に運用したいし、みんなに書いて欲しいし、全社で取り組みたいし、みたいなことを考えると媒体選定や運用設計はちゃんとした方がいいなと思い、検討や壁打ちに数週間を要しました(通常業務の片手間でやってたこともあり)。

構想〜Advent Calendarに参加できるまでに踏んだステップは下記です。

  1. 媒体選定・運用設計
  2. 役員・経理承認
  3. はてなアカウント開設
  4. サイトデザイン作成
  5. オープン
  6. Advent Calendar参加

順に振り返っていきたいと思います。

媒体選定・運用設計

きっかけはZennの話題から始まったTechBlog開設ですが、長期で運用するにあたって媒体選定はちゃんとやりました。

はてなやQiita、Medium、自前CMSなどを下記の観点で比較検討し、結果的にはてなを利用することにしました。

  • 同一Organization内での複数アカウント管理
  • 他社での利用実績の多さ
  • 利用金額、運用コストの少なさ

また、運用設計に関しては、主に下記の点を事前に広報、採用、エンジニアマネージャー同士ですり合わせました。

  • 目的
  • 運用主体
  • 寄稿ペース
  • 記事のクオリティチェック
  • インセンティブ設計

TechBlogの目的に関しては起案した当初からブレておらず、採用プレゼンスの向上が主目的です。
弊社は初学者向けのプログラミング教育サービスを提供している関係か、ある程度経験のあるエンジニアからあまり興味を持ってもらえないという課題感がありました。
なので、中で使ってる技術のことやエンジニアの趣味開発の話などを発信することでエンジニア層に興味を持ってもらうことを主目的としました。

運用主体はエンジニアチームで広報や採用は必要に応じてフォロー、寄稿ペースは人数や業務量を加味して月に2〜3記事目標、クオリティチェックは寄稿者が不安ならDevRel担当のエンジニアマネージャーが確認、くらいのゆるさを残しました。
ガチガチのルールでしばりたかったのではなく、運用時に迷いを少なくしたかっただけなので、よしなに運用できると判断した部分は特にルールは設けていません。

インセンティブ設計に関しては最後までかなり迷いました。自由寄稿とはいえ業務時間を割いて記事を書いてもらうことになるので、何らかのインセンティブは付与したいと最初考えていました。
しかし、エンジニアチームにも採用文化を根付かせたいだとか、他チームとの不公平感を無くしたいとか、いろいろ議論した結果、まずはインセンティブなしで運用してみることにしました。
後からインセンティブを付与するのは簡単ですが、撤廃するのは非常に難しいですしね。

これらの検討ルールを以て、より広いところで承認を取りに行きます。

役員・経理承認

といっても、やりたいと起案することに対して弊社では厳格な承認フローがあるわけではありません。

ただ、対外的に情報を発信するメディアを新規に運営することになるので、目的やコスト感くらいは役員・経理にも知っておいてもらいたいなというくらいの感覚で共有しに行きました。

(ちなみに僕はProgateに入社するまで大企業複数社の経験しかないので、承認とか裏取りみたいな社内調整には過敏になっていたのかもしれません)

上記で整理した目標などを役員にインプットして、得られた言葉は「いいね」でした。承認ゲット。

はてなアカウント開設

役員承認を得たのでコーポレートカードを管理している経理と一緒にアカウントの開設です。

経理の方も嫌な顔一つせず協力してくれました。感謝。

サイトデザイン作成

はてなアカウントが開設できたので、まずはテンプレートから良さそうなデザインを探すことをはじめました。

とはいえ、インフラエンジニア畑の僕にはサイトデザインに関する知識など全くありません。運用設計しているくらいのタイミングで、デザイナーの一人に「助けてね」の頭出しはしていたのですが、いざデザインが必要なタイミングになったとき、彼女が非常に忙しいタイミングに突入していたので、協力要請するのが憚られてとりあえず自分でなんとかするかモードになっていました。

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デザイナーに依頼している態度の悪い僕

依頼できないので仕方ないから自分で試行錯誤してサイト作っていたら、メンバーに「2000年代のブログwww」って煽られたりしました。

そして不穏な空気を察知した上のデザイナーが、自発的に協力を名乗り出てくれて、僕が作った2000年代のブログを令和デザインにアプデートしてくれました。

さらに、デザイナーチーム内のデザインレビューの場まで持ち込んでくれて、たくさんのデザイナーがいろいろ意見を出しながらブラッシュアップしてくれました。

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弊社の神デザイナーたち

こうして、独力では到底到達できなかったレベルのサイトデザインが完成し、満を辞してオープンできる状態に持っていくことができました。

※弊社デザイナーチームの取り組みも記事になっているので是非ご参照ください

tech.prog-8.com

オープン

いろいろ準備が片付いて、限定公開を解除したのが11月末くらいでした。

当たり障りのない記事をあげました。

Advert Calendar参加

公開できたのが11月末なので、ちょうどAdvent Calendar直前ということもあり、まずはエンジニアチームメンバーが記事を書くことに慣れるためにAdvent Calendarに参加するか、と思い、「Advent Calendarやります!」という記事を社内ドキュメントに書き、各エンジニアチームの定例で布教活動をしました。

弊社はエンジニアが15名足らずということもあり、カッチリと枠を埋めるのは負荷が高いので下記のように目標設定して協力者を仰ぎました。

  • 土日の寄稿は対象外
  • エンジニアチーム外の協力者も探す
  • 記事の内容は問わない(技術記事でなくてもいい)
  • PVなど、数字のKPIは設定しない

まずは会社にTechBlogというものを浸透させ、初期コンテンツを蓄積するための期間としてAdvent Calendarを活用することにしました。

そしたらみんな自発的に枠を取りに行ってくれて、エンジニアチーム外からは国際化チームやデザイナーチームのメンバーも寄稿に協力してくれ、目標の記事数を完走することができました!!!

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記事埋まった。嬉しい。

また、広報が積極的にTwitterアカウントを活用して対外的に宣伝してくれたり、内部の社員に対してもTechBlogの存在を知らせてくれたりしてくれたおかげで、この1ヶ月でTechBlogの存在はかなり定着したのではないかと思います。

加えて、数字のKPIは設定しないとしたものの、はてブ500超える記事も作れて、個人的にはすごく満足しています。

tech.prog-8.com


完走の感想

まずは今日まで途切れることなく目標記事数達成できた安堵感があります。

また、記事を書いてくれたエンジニアチームメンバーはもちろんですが、経理・デザイナー・広報などのメンバーの自発的・能動的な協力のもと、ProgateにTechBlogという新しい文化の種を撒けたのかなと思っています。

素晴らしい会社に入れて嬉しいなって思ってます。なので採用ページ載せときます。

採用情報 | プログラミングの入門なら基礎から学べるProgate[プロゲート]


今後の展望

Advent Calendarが終わったので、寄稿のペースは一旦落ち着けようかなと思っています。

ただ、せっかくみんなの協力のもとここまで作り上げた媒体なので、これからも長期で継続的に運用していくための仕組み化は進めていきます。

そして願わくば、「TechBlogを見て応募しました!」という人が現れ、一緒に働いてくれる未来が訪れることを期待しています。。。。